モショエショエ・デー(Moshoeshoe's Day)
- マディルロ
- 2023年4月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年4月19日
Khotsong!(ホッツォ!)こんにちは。マディルロです。
さて、唐突ですが、少し前3月11日は、
モショエショエ・デーで、レソトの祝日でした。
この日は、初代国王、Moshoeshoe Iの命日です。
彼は、大きな戦争をすることなく、レソトを独立に導いたレソトの父と呼ばれています。
元々は、Mankhoaneng(現在のレリベ県にある場所)の首長の息子だったそうですが、
彼は、「Khotso(平和)」を胸に、国家の創設を目指しました。
彼がしたことをざっくり書くと・・・
襲撃されないような安全な場所(現在のThaba Bosiuの丘陵)を探し、
そこに引っ越しました。
そして、そこへ、戦争をしたくない人は、全員集まれ!と声を上げたのです。
ここへ来れば、守ってもらえるというので、様々な場所の様々な民族が、
続々と集まりました。
そして、この新しい国では、ソト弁を話すことを義務付けたのです。
(このころのソト語は、まだ方言と認識されていたようです)
その後も様々な人々が攻め入ろうとしましたが、贈り物を送ったり、
要人たちと友好関係を築いたり、自らイギリス保護領に入れてもらったりして
血を流す戦争を避けながら、国とその人々を守ったのです。
アフリカ大陸は、一つの国に多数の民族がいることが多く、
いまだに民族間の紛争が絶えない場所もあるのが現実ですが、
平和の重要性を唱え、さらに外交の凄腕だったMoshoeshoe I初代国王のおかげで、
これが実現できたんですね!!
ということで、Moshoeshoe I初代国王は、レソト国民のヒーローであり、
「Khotso(平和)」を愛する国民性は、ここから来ているのだと思います。
余談ですが、冒頭の挨拶「Khotsong!」というのも、
「平和かい?平和だよね!」という、ソト語で最もよく耳にする挨拶の一つです。
そして、さらに余談ですが、
私が前に住んでいたタンザニアでも、初代ニエレレ大統領が、
戦争をせずに国家独立を実現させ、国家の父と呼ばれています。
そして、「Salama(平和)」という言葉が日々の挨拶として使われており、
レソトとなんだか似ているなぁ、と思いました。
アフリカの中でも、平和を大切にするこの二つの国に縁があるなんて・・・
我ながら、平和な場所を選ぶ嗅覚が素晴らしい!と自画自賛しました(笑)
さてさて、余談がながーくなってしまいましたが・・・
この日は、一般的に、みんなが思い思いに伝統衣装を着ます。
今回のモショエショエ・デーは土曜日だったため、その前日の金曜日には、
街の道行く人が、スィショエショエ(Seshoeshoe)やテターナ(Thethana)などを着ていて、
ちょっと嬉しくなりました。
そして、少し遅れて3月31日に、息子の幼稚園でも「文化の日」と称して、
伝統衣装を着ての写真撮影会と、レソト料理が振舞われました。
子どもたちのかわいいこと!!


息子は、初めての伝統衣装に、「なんでこれ着させられてん・・・」って感じでした(笑)
男の子は、Tšeea(腰巻)に、Sefaha(ネックレス)、
女の子は、Thethana(フリンジスカート)にSefaha(ネックレス)+ ブラです。
*伝統的には、女性はトップレスだったそうですが、最近はブラをつけることが普通です。


今回の料理は、Samp(トウモロコシのつぶつぶおかゆ)と羊の煮込みでした。
私もちゃっかり、子どもたちに混ざって、ごちそうになりました!
先生のドレスがとっても素敵だったのですが、すっかり写真を撮るのを忘れました・・・
来年は、もう少し張り切って色々と写真を撮ろうと思います。
乞うご期待!
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