レソトの行政・経済など

↑上:レソト200マロティ、下:南アフリカ200ランド
左列:南アフリカランド、右列:レソトマロティ→

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行政:首相を中心に、国会で行われています。(国王の関与はかなり少ないです)
2022年10月に、選挙が行われ、Mr. Ntsokoane Samuel Matekaneが首相となりました。
Matekaneさんは、多くのビジネスを手掛ける実業家で、これまで汚職や癒着が多かった政界を一掃し、
国民のための政治が行われることが期待されています。
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通貨:マロティ(Maloti) 1米ドル=約18 マロティ(2023 年3 月現在)
(MalotiはLotiの複数形で、Lotiと呼ばれることはほとんどありません。)
レソトロティ(LSL)は、南アフリカランド(ZAR)と等価で、
レソト国内でも南アフリカランドが普通に使われていました。
ただ、南アフリカで立て続けに起きたATM強盗事件を踏まえ、
(ATMで強盗が起きた際、その紙幣を無効化するため、自動で紙幣に特殊インクを浴びせる
という仕組みになっているそう)
2023年3月、レソト政府から、特殊インクが付いた南アフリカ紙幣は
使用不可かつ無効というお達しがありました。
また、そのインクは、紫外線ライトなどでしか判別できず、目視での判断は難しいため、
現在は、南アフリカ紙幣(特に200ランドなどの高額紙幣)は、使用できないことがまれにあります。
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主要産業:農業(メイズ、ソルガム、小麦)、繊維産業
データにはありませんが、肌感覚的には、牧畜業が非常に多いです。
個人的な消費や売買が多いため、実際の経済規模は要調査ですが、
首都マセルでも、羊や牛、鶏があちこちで見かけられます。
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主要貿易品目(2020年:WTO)
(1)輸出 衣料品、羊毛、ダイヤモンド
(2)輸入 鉄鋼製品、石油、生地、自動車
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主要援助国(2019年)(百万ドル)
(1)米国(54.96)(2)日本(4.59)(3)ドイツ(0.82)
(4)スイス (0.74)(5)オーストラリア (0.44)
アメリカの支援が大半ではありますが、日本がなんと第二位です!
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失業率:24.6 %(2021 年:世銀)
正直、これが一番深刻な問題なように感じます。道を歩いていると、頻繁に
「仕事はないか」と声をかけられます。出稼ぎに南アフリカへ行く人もいますが、
南アフリカでもなかなか職が見つかりません。
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祝日(2023年)
1月1日 New Year's Day(元旦)
3月11日 Moshoeshoe's Day(初代国王Moshoeshoe Iの命日)
4月7日 Good Friday(イースター〔キリスト教〕の休日)
4月10日 Easter Monday(イースター〔キリスト教〕の休日)
5月1日 May Day(労働の日)
5月18日 Ascension Day(昇天祭〔キリスト教〕の休日)
5月25日 Africa/Heroes Day(アフリカ・ヒーローデイ)
7月17日 King's Birthday(国王の誕生日)
10月4日 Independence day(独立記念日)
12月25日 Christmas Day(クリスマス)
12月26日 Boxing Day(ボクシングデイ)
【引用・参考元文献】
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外務省ホームページ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/lesotho/data.html
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レソト政府ホームページ https://www.gov.ls/public-holidays